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2006年12月26日 (火)

描画ツール(3)

年内最後の更新となります。

フィボナッチ比率を用いた描画ツールを続けます。今回も比較的見かけるツール「フィボナッチ・アーク」です。

フィボナッチ・アークは高値と安値を結んだ距離を「1」として、通常その間の「38.2%、50%、61.8%」の比率を同心円状に結んだものです。言葉で説明するよりも図で見た方が理解しやすいと思いますので、まずは以下の図をご覧下さい。

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この図は高値から安値まで斜めに結んだ線の距離を「1」とする「価格と時間」をベースにしたフィボナッチ・アークです。赤い線が「1」にあたる距離。水色の各線はその距離の38.2%、50%、61.8%の比率となっています。

つまり、これら同心円状の価格と時間の位置を、高値から安値への動きに対する戻しの有力なターゲットと考える値幅と時間の観測手法ということができます。

なお、フィボナッチ・アークには距離の要素として価格のみを使う方法、時間のみを使う方法もありますので、以下にそれぞれの例もあげておきます。

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さて、今年はどんな一年だったでしょうか?来年がよりよい一年となることをお祈りしております。

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2006年12月20日 (水)

描画ツール(2)

描画ツールで「フィボナッチ・リトレースメント」と来たら、次は「フィボナッチ・エクスバンション」(フィボナッチ・プロジェクション)でしょうか。

こちらは、前回のような戻しが入って次にコンティニュエイションの動き(再び元の方向に動き始める)が出て来た場合、どこまで行くのかターゲットを求める手法です。均衡表の値幅観測でいうN計算値と考え方としては同じもので、その値幅が1(100%)に固定されず、フィボナッチの比率(通常、1以上)となっています。

図を見てください。これも前回と同じドルインデックス(日足)のチャートです。

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今回は、10月13日高値(87.30)から11月10日安値(84.70)まで下げ、その後この間の値幅のほぼ38.2%戻しとなる11月17日高値(85.70)まで上げた以降の「フィボナッチ・エクスバンション」を見てみることとします。

さらに下げる動きを考えるのは、11月10日安値(84.70)を下抜けした時点からになると思いますが、上記の値幅(2.60 = 87.30 - 84.70)にフィボナッチ比率を当てはめ、その計算した値幅を11月17日高値(85.70)から下に下げたものです。

比率としては1以下も示してありますが、ここでは1.272、1.382、1.618倍の位置に緑色の線が引いてあります。安値(12月5日、82.24)は、おおよそ1.382倍の位置になっていることがわかります。

フィボナッチ比率は一般的にリトレースメント(戻し)では38.2%、61.8%等を、エクスパンション(ターゲット)では、161.8%、261.8%等を使うことが多いのですが、他にもいくつかのマイナーな比率がしばしば使われます。よく使われるもの、あまり使われないものも含め、以下に列挙しておきます。

0.236、0.382、0.5、0.618、0.786、1.0、
1.272、1.382、1.5、1.618、1.764、1.854、2.618

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描画ツール(1)

しばらく趣向を変えて、値幅観測や日柄観測を行う際に使われるさまざまな描画ツール(Drawing Tools)を紹介していきましょう。

まずは、もっとも有名ではないかと思われる「フィボナッチ・リトレースメント」(フィボナッチ戻し)です。フィボナッチ・リトレースメントとは、下げ相場を例にすると高値と安値の値幅からフィボナッチ比率に相当する値幅分の戻し(上げ)が入るとする考え方です。

図を見てください。

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これはドルインデックス(日足)の直近の高値(10月13日、87.30)と安値(12月5日、82.24)の値幅(5.06)に対して、主要なフィボナッチ比率(38.2%、61.8%)の戻しを赤い線で、補助的なフィボナッチ比率(23.6%、78.6%)を青い線で表示したものです。わかりやすいように、高値、安値、半値も線で表示してあります。

こうして見てみると、最近の戻しは84.14(12月15日)といったん38.2%(84.18)に近いところで止まっていることがわかります。ここで抑えられない場合、さらに上にあるターゲットを考えることになりますが、意外と多くの人が参考にするため、値幅観測のひとつとして気にしておくとよい手法です。

なお、このドルインデックスはNYBOT方式をスポットレートのリアルタイム換算で求めたインデックスです。ドルインデックスにはNYBOT方式とFRB方式がありますが、NYBOT方式はロイター端末等でリアルタイムで見ている人が多いこと、またNYBOTに先物で上場されていること(USD Index)から、一般にFRB方式に比べて使い勝手がいいと考えられています。NYBOT方式とFRB方式の違いは採用通貨と採用比率の違いで以下のようなものです。

  NYBOT FRB
EUR 58% 32%
JPY 14% 22%
GBP 12%  8%
CAD  9% 31%
SEK  4%  2%
CHF  3%  3%
AUD  0%  2%

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2006年12月15日 (金)

もうすぐ冬至

今年の冬至は12月22日ですが、冬至を占星術的に表現すると太陽の山羊座へのイングレスということになります。つまり、今年を例に挙げると2006年12月22日9時22分から2007年1月20日20時0分までに生まれた場合が山羊座生まれということになりますね。

山羊座といっても年によって太陽が山羊座へイングレスする時間は異なりますので、微妙な時間(イングレス前後)に生まれた場合、自分が思っている星座と異なる可能性もあるわけです。例として、2006年12月22日9時20分生まれの場合は射手座になりますから、微妙な時間に生まれた方は要チェックです。

さて、冬至といえば一年で夜がもっとも長く、そして太陽が低い高度を通って行くことは皆さんもご存じの通りです。冬は太陽の光が窓から家の奥の方にまで入ってきますよね。
それでは、満月はどうでしょう?今年の冬至は満月ではありませんが、冬至の前後に満月であった場合月がどのように見えるかぱっとわかりますか?これは小学校・中学校レベルの理科ですが、すぐにわかる方は意外と少ないのではないでしょうか。

答えは、太陽と逆に月の高度が高くなりますので、冬至に限らず冬の満月は空の高い位置を通っていくことになります。ちなみに次回の満月は1月3日、お正月休みの頃となります。冬至からは12日ほど過ぎてはいますが、ほとんど頭の真上を通っていく満月を見ることができるはずです。

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2006年12月 8日 (金)

続・ストップロスについて(4)

ストップ手法で最も有名なのはワイルダー氏が考案したパラボリックかもしれません。パラボリックのSAR(Stop And Reverse =ドテン)は普通は点で表わされますが、これもステップ表示すれば、これまで紹介してきた手法と同様の表示となりますね。

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パラボリックではAcceleration Factor(AF)とよばれる数値により、SARがトレーリングされていきますが、このAFは通常0.02~0.2の間を0.02ずつ増やしていきます。

この数値(0.02~0.2, ++0.02)はワイルダー氏の推奨値となっていますが、仮に増分を0.01とするとSARのトレーリングが緩やかになります。

パラボリックも含めて今まで紹介してきたストップの手法は単独で使うことも考えられますが、他のテクニカルでエントリーした際のエグジット(ストップ)として使うことも考えられますので、色々と工夫してみるとよいのではないでしょうか。

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続・ストップロスについて(3)

今回は長期トレード向きのストップ手法を紹介である「シャンデリア・ストップ」です。
いきなり式から入りますが「シャンデリアストップ」は以下のような式で表せます。

・買いポジのストップ(売り)= HH-k×n日レンジEMA

・売りポジのストップ(買い)= LL-k×n日レンジEMA

ここで、"HH"とは買いポジを作って以降の最高値(Highest High)、"LL"とは売りポジを作って以降の最安値(Lowest Low)を示し、"k"はファクターとして2.5~4.0が一般的です。また、"n日レンジEMA"とはレンジの過去n日間指数平滑移動平均を示しています。

これらの線を終値で抜けた場合に、売りと買いのストップの線が入れ替わることになります。それでは、実際にドル円日足にシャンデリアストップを重ねたチャートをご覧下さい。

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細い線はファクターが2.5の例、太い線はファクターが3.0の例です。なお、"n日"には20日を用いましたが、この数値は10日でも20日でもそう大きな変化はありません。

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2006年12月 1日 (金)

続・ストップロスについて(2)

前回の「バランス・ステップ」では、ストップロスのレートを計算する際に必要となるいくつかの重要な要素がありました。要素という点からもう一度まとめてみると以下のようになります。

・使用レートに何を使うか?(ピボット・レート)
・そのレートをどのように計算するか?(n日単純移動平均)
・計算結果をどのように表示するか?(1日先行させ、ステップ表示)
・いつの時点でストップアウトするのか?(終値で抜けたらストップアウト)

今回紹介する「フリップ・イット」というストップ手法は「バランス・ステップ」の要素に若干のアレンジを加えた手法となっています。

・使用レート=高値、安値
・計算=3日単純移動平均、つまり3日高値移動平均と3日安値移動平均
 (他の日数でもよい)
・表示=1日先行させ、ステップ表示
・ストップ=ザラバで抜けたらストップアウト
 (終値でもよい)

以上を図示すると以下のようになります。

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また「フリップ・イット」のストップの要素を更にアレンジし、前日と当日の両方のステップをザラバ(or 終値)で抜けたらストップアウトするという手法もあり、こちらは「トリプル・スイッチ」と呼ばれるストップロスの手法です。

次回は長期トレードに向いたストップ手法を紹介しましょう。

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