« ピボットとフィボナッチ・ゾーン(4) | トップページ | ピボットとフィボナッチ・ゾーン(6) »

2006年10月 2日 (月)

ピボットとフィボナッチ・ゾーン(5)

ようやく本題にたどりつきました。

前回の例である「C5・O4」の場合、左上の表(前回の図を参照)に次のような数字が並んでいます。

==========
ゾーン  1 2 3 4 5 6
レジスタンス  0  0  0 40 64 50
サポート 81 63 62 30  0  0
リーチ  10 26 70 100 60 22
==========

この表の意味することは、以下のようなものです。

まず、最下段の「リーチ」から説明しましょう。「リーチ」は前日終値のゾーンと当日寄付のゾーンの特定の組み合わせ(ここではC5・O4)の場合に、それぞれのゾーンにリーチ(到達)した確率を示します。

寄付きがゾーン4ですから4の到達率は当然100%です。そして、ゾーン3への到達率は70%、ゾーン5への到達率は60%と高い確率ですが、ゾーン1への到達率は10%とかなり低い確率であったことを示しています。

また、上に二段ある「レジスタンス」と「サポート」については、そのゾーンがレジスタンス、あるいはサポートとなった確率を示します。

この二段から、ゾーン5がレジスタンスとなった(118.07を上抜けない)確率がもっとも高かったことがわかります。同様に、ゾーン1~4がサポートとなる確率は高いことがわかりますが、リーチと考え合わせると、ゾーン2以下(116.96以下)への到達確率は低かったことがわかります。

なお、ゾーン1とゾーン6についてはそれぞれ下限と上限が無いため、この二段についてはゾーン2からゾーン5までを考慮すれば良いでしょう。

こうした情報を組み合わせて考えてみましょう。仮に9月28日にドルを買いたいと考えた場合、ゾーン3=116.96~117.33で買える確率は高い(通常、70%以上の場合)が、ゾーン2以下=116.87以下で買える確率は低い(通常、30%以下の場合)ということになります。

こうした、それぞれのゾーンにおける3つの確率を総合的に考えることで、その日のオーダーを置く水準を効率的に考えることができるわけです。

次回はドル円の過去10年間をベースに計算した確率表を掲載します。

(次回に続く)

|

« ピボットとフィボナッチ・ゾーン(4) | トップページ | ピボットとフィボナッチ・ゾーン(6) »

コメント

フィボナッチ・ゾーンは故ロバート・クラウス氏の、到達確率はジョン・ジャクソン氏のアイディアです。私自身も単に彼らの功績を紹介しているに過ぎません。

これらを組み合わせたチャートはFibonacci Trader (FT)で表示可能ですが、私の場合、FT社の代理店を兼ねているため、一応使用に関する了解は取っています。

さて、こうしたテクニカル分析の著作権は難しい問題です。例えば一目均衡表は一目山人(故細田悟一氏)の著作物で、経済変動総研が権利を登録しています。私は念のため、経済変動総研(三世一目山人)に使用の確認を取った上で使っています。しかし、そこまでする人はあまりいないでしょう。

もっとメジャーなテクニカルですと、ボリンジャー・バンドしかり、RSIしかり、全て開発者がいますが、メジャーすぎて、確認を取る等は誰もしないと思います。

色々なことを踏まえた上で、私の立場としては何も言わない(言えない)というところですね。

投稿: 山中 | 2010年11月 3日 (水) 17時58分

お世話になります。

下記の本に書いてあることは、クラウス氏のフィボナッチゾーンや、山中さんの到達率の盗用もしくは模倣だと思うのですが(本のすべての内容が類似というわけではありませんが)、こういうことは著作権とか関係なく、許されることなのでしょうか。


http://sirofukurou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-c161.html

http://sirofukurou.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/1027-fe74.html

投稿: margaret | 2010年11月 3日 (水) 16時54分

トレンドファインダーに騙しがあるのは確認しましたが、今回のこの手法が本当に役に立つのかどうか、疑いながら見守っています。

投稿: tk | 2006年10月 6日 (金) 15時28分

いよいよ最後のハイライトですね。
フィボナッチのレジ・サポの到達確率を
見るのは初めてなので期待してます!

投稿: s | 2006年10月 4日 (水) 20時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ピボットとフィボナッチ・ゾーン(4) | トップページ | ピボットとフィボナッチ・ゾーン(6) »