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2006年5月31日 (水)

RSIと売買シグナル(2)

今回はRSIが、中央の50ラインを上抜けたら買い、下抜けたら売りという使い方を見てみましょう。

OBゾーン・OSゾーンは一切関係なく、RSIが50ラインを上抜けたら翌日の寄り付きで買い、50ラインを下抜けたら翌日の寄り付きで売りという、こちらもいたって単純な売買ルールです。

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あらかじめ、ストップロスとストッププロフィットをMAE(最大逆行幅)チャートとMFE(最大順行幅)チャートの各ツールで求めましたので、それらも組み合わせてあります。今回の手法ではストップロスが45ポイント、ストッププロフィットが145ポイントとなりました。

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ドローダウンが大きいところは気になりますが、それでも2001年1月以降ずっと利益を出しているのですから、RSIを単独で使う場合には、OBゾーン・OSゾーンを見るよりもずっと正しい使い方と言えそうですね。

オシレーター系チャートの手始めにRSIをざっと見てみましたが、こうしたオシレーター系チャートは本来的にはサブチャートとして、メインの分析の補助的な使い方をしてこそ本領を発揮するものです。次回以降、オシレーター系チャートの補助的な使い方も考えつつ、様々な手法を見ていきたいと思います。

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2006年5月26日 (金)

RSIと売買シグナル(1)

それでは、RSIと売買シグナルについて見ていきたいと思います。

RSIを始めとするオシレーター系チャートの場合、もっとも一般的な利用法はOB(Over Bought、買われすぎ)とOS(Over Sold、売られすぎ)でしょうか。

RSIではパラメータとして14日、あるいは9日で計算されることが多いので、ここでは前回サンプルチャートとして載せた9日のRSIに、OB(買われすぎ)ゾーンを70以上、OS(売られすぎゾーン)を30以下とした場合の売買シグナルがどうなるのかから見ていきます。

まずは、何の加工もしない状態で、OSゾーンに入ったら(最初に30以下になったら)買い、そのまま持ち続けてOBゾーンに入ったら(最初に70以上になったら)売り、これをドテンでやったらどうなってしまうのかという極端な例です。

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ご覧になるとわかりますが、こうした単純な設定では売買手法としてワークしないことが一目瞭然です。(パフォーマンスはスペースの無駄なので載せません。)

RSIの場合、トレンドが出ているマーケットでOB、OSの状態を持続することが多いため、単純に買われすぎ、売られすぎといった判断をすることは非常に危険です。他に何らかの指標を組み合わせて初めて有効となると考えた方がよいでしょう。

他にもRSIには、中央の50ラインを上抜けたら買い、下抜けたら売りという使い方もあります。こちらのほうがRSI単独で使う場合にはワークするイメージがありますので、次回はRSIと50ラインによる売買手法を考えて行きましょう。

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2006年5月23日 (火)

オシレーター系チャート

長らくお待たせしました。

今回からしばらく、いや、かなり長期に渡ってオシレーター系チャートを題材に進めていきましょう。ここでは狭義のオシレーター系にとどまらず、いわゆるサブチャートとしてメインチャート(バーチャート)の下部に表示されるインディケーター全般を取り扱って行きたいと考えています。

話はそれますが、私が初めてオシレーター系チャートに出会ったのは今を遡ること22年以上前(!)、1983年にバンクオブアメリカ・シンガポール支店でディーラー研修を受けた時のことです。この研修はジュニアを一人前のディーラーに育てるために、同行が1982年から導入した5週間プログラムでした。その理念は20年以上たった今でも十分に通用するものであると思います。

さて、その研修ではテクニカル分析も当然テーマのひとつでしたが、その際に移動平均線以外で初めて知った分析手法がRSI(Relative Strength Index, 相対力指数)でした。RSIはワイルダーが1978年に紹介した手法ですが、簡単に言ってしまえば一定期間の「終値」の下落した日数と上昇した日数の割合を数値化したものです。

例によって、計算方法にはいくつかの方式がありますが、ここでは以下の方法による計算でRSIを求めることとしましょう。

=====
RSI=上昇平均÷(上昇平均+下落平均)×100

・1日目の計算
上昇平均=n日間の上昇平均
下落平均=n日間の下落平均

・2日目以降の計算
上昇平均=(n日間の上昇平均×(n-1)+当日の上昇)÷n
下落平均=(n日間の下落平均×(n-1)+当日の下落)÷n
=====

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もっとシンプルな計算方法もありますが、ここでは上記の計算方法によりRSIを求め、それを使って色々な検証を加えていきます。

なお、シンプルな計算方法でも極端な違いは生じませんので、あまり神経質にならずに見ていきましょう。

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2006年5月19日 (金)

チャートいろいろ(2)

チャートといってもいろいろなチャートがあります。私自身がよく見るチャートの一つにアストロ・チャートがありますが、今回はそうしたアストロ・チャートのひとつを紹介してみましょう。

アストロ・チャートというのは、為替や株価のチャート上に占星術をベースに計算した数値を重ね合わせたものといって良いでしょう。使い方によってはなかなか便利なものですが、この分野こそPCの助けがないと時間ばかりかかってしまって本来の相場の分析が出来なくなってしまいます。

まずは、一例としてドル円の4時間足チャートをご覧ください。

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この4時間足チャートは日中もリアルタイムで動いているものですが、バーチャートに重ねて引いてあるラインは、アストロ・サポート、アストロ・レジスタンスと命名している天体の黄経を価格に換算したラインです。月の黄経を90度ごとに4分割したものをドル円のレートにフィットするように計算したものです。

要所要所でレートが止まっていると思いませんか?

下にあるサブチャートは、アストロ・オシレーターとでも仮に呼んでおきましょう。

中段は月を除いた太陽系全惑星の太陽から見た位置をランク付けして数値に置換したもので、上昇から下降に、あるいは下降から上昇に転じる位置が相場の転換点となりやすいという仮説を立てて、現在様子を見ている数値です。

下段は月の赤緯で、最北、赤緯0度(赤道上)、最南の3点が相場の転換点となりやすいことが金融占星術界では広く知られています。

どちらも、それらしい動きをしていませんか?

アストロ・チャートの最大の利点は、未来に向かっていくらでも線を引くことができるという点だと思います。

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2006年5月15日 (月)

チャートと占い

変なタイトルですが、チャートと占いというのは結構似ている部分が多いのではないかと思っています。

占いというのは何らかのツールを利用して、人や社会の未来を占うものですし、チャート(テクニカル分析)というのも同様に何らかのツールを利用して相場の先行きを分析するものです。

このツールの中には占いならば、霊感というものも含まれるのでしょうが、チャートでもチャート自体をあまり見ずに、相場観(第六感?)で先行きを見る人もいそうですね。

いっぽう、占いでも占星術(ホロスコープ)の分野では天体位置を計算するのにPCを駆使する人が多く、ホロスコープ(やはり、チャートと呼びます)の作成も手書きよりもPCによるプリントアウトが多数派だと思います。チャート(テクニカル分析)も手書きで分析する人よりPC上でソフトウェア、あるいはネット上のツールを利用する人が圧倒的多数かと思います。

こうした面だけをとっても、PCの恩恵を預かっている点、また人によりどのようなスタンスで未来を、あるいは相場の先行きを判断するのか等、とても似通っているなと思うのです。

ここで私自身のスタンスを振り返ってみると、どちらも理屈っぽいかもしれませんね。もちろん直感も大事にはしますが、占いだったら統計的にどうなんだろう?とかつい考えてしまいますし、テクニカル分析も教科書に書いてあることは置いておいて、実際にはどのようなパフォーマンスなのだろう?とそうした部分にまず意識が行ってしまいます。

こちらのブログを読みに来ていただいている方も、なんとなく私と似たような人種(?)ではないかと日頃から感じていますがいかがでしょう?

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2006年5月10日 (水)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(21)

プラザ合意の途中で話を区切りましたので、続けましょう。この時の収益は88.8円と全期間で最大のプラスをたたき出し、1986年10月には累積171円まで収益が回復しています。長期売買システムですから、こんな芸当もやってのけられますが、実際のディーリングのほうは大きな儲けを出していたものの、それはそれは大変な日々でした・・

さて、マーケットのほうはその後も、1987年2月の「G7・ルーブル合意」(160円から120円へと円の水準がもう一段切り上がりました)、1995年4月に79円75銭のドル最安値を付けたことを受け「G7・ドルの反転」と大きなイベントがありましたが、累積損益は、1986年の171円から、20年かけて30円のプラス(累積201円)に留まっています。

こうして見ると、為替相場というのはプラザ前とプラザ後に大きく分けて考えることが出来るのではないでしょうか。大雑把な言い方ですが、プラザ前は混沌とした相場、プラザ後は秩序ある相場、といった感じです。

今回の「いわゆる」3本の移動平均線による売買手法は、プラザ後20年間の収益が、年平均で1円50銭程度、取引回数が年平均3回にしかなりません。これでは、少なくともドル円週足ではワークしていないと結論付けるしかないですね。

さて、今回のシリーズでは移動平均線にかこつけて、長期における売買セットアップの難しさを取り上げてみました。これは、移動平均線に限らず、どのような手法にも共通の悩みであると思います。こうした悩みを解決するには、複数の取引通貨、複数の取引期間、、複数の取引手法と、リスクを分散することを考えていくしかありません。これはテクニカル系のファンドが取っている手法そのものですが、取引システムを考える者にとっては永遠の悩みなのかもしれません。

移動平均線シリーズは今回をもって終わりとし、次回からは広い意味でのオシレーター系分析手法を取り上げて行く予定です。

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2006年5月 9日 (火)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(20)

それでは、検証結果です。チャートは2003年3月以降しか表示されていませんが、検証結果は1971年1月からのものです。

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こうして見ると、結果はかなりのプラス(35年間で201円)ですが、あまりに収益カーブにバラツキがあります。特徴的な変化をその当時の歴史的な背景とともに見て行きましょう。

始まって最初の大きなプラス(+53円)は、1971年7月にエントリーしたドル売りポジションによる収益ですが、これはスミソニアン体制という歴史的な合意で1ドル360円から308円に円が切り上げられたことに伴うものです。その後、1973年2月に日本は変動相場制に移行していますが、その際にはドル買いポジションで大きなマイナス(-35.8円)が出ました。本来、これらの損益は除外すべきでしょうね。

その後、1977~1978年には、ドル売りポジションで大きく収益を伸ばしています(+15.9円、+16.2円、+43円)が、この間はドルが暴落した時期です。1977年の1月に292円台だったドル円は、1978年10月には177円台まで急落を演じ、同年11月、カーターショックと呼ばれるドル防衛策が発表されました。まるで、歴史の教科書を読んでいるみたいですね。(って、私もそうなんですが・・)

その後、協調介入なども功を奏し、1980年4月には261円台までドルは急速に値を戻しました。収益カーブもこの頃までは順調にプラスを積み上げ、最初の大きなピーク、累積146円のプラスを見ることとなっています。しかしながら、収益はその後1984年まで減り続け、一時累積74円まで半減することとなりました。このあたりの動きは、もはや許容範囲を超えていますが、過去の歴史を振り返るのも興味深いので、続けて見ていきましょう。(ようやく、歴史の教科書でなく実際の経験の時代に入ります)

その後、壁のように収益がジャンプアップしているのは、1985年6月のドルショートです。当時、レーガン大統領の強いアメリカ、強いドルの政策による弊害から米国の対外不均衡は無視できない状況となっていました。そこで、出されたのがプラザ合意、協調介入によるドルの切り下げです。(当時、NYでドル円ディーラーをしていたため、プラザ合意は目の当たりにしました。いやー、NY連銀の介入はきつかったです・・)

*次回に続く*

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2006年5月 8日 (月)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(19)

前回は3本の移動平均線を使った売買手法でもチャネル・トレードの考え方によるものでした。今回は「いわゆる」3本の移動平均線を使った売買手法について考えてみることとしましょう。

この「いわゆる」3本の移動平均線による手法とは、短期線、中期線、長期線の3本の移動平均線を使ったもので、簡単に言ってしまえば、短期線が中期線、長期線の両者を上抜いたら買い、逆に短期線が中期線、長期線の両者を下抜いたら売りという売買手法です。

これだけでは、短期線が中期線、長期線両者を上抜いた後に、長期線、中期線の間に戻ってきた場合にどうするかという問題がありますので、こうした場合にはいったんポジションをフラットにするルールとします。

つまり、
= = = = = = = = = =
・短期線>中期線>長期線 =買い
・短期線<中期線<長期線 =売り
・それ以外の状態     =ポジション無し
= = = = = = = = = =
ということになりますね。

移動平均線も3本ありますと、どの種類の移動平均線で、パラメータを何にするのかと、なかなか悩ましいところですが、今回は株の世界でよく使われている、5週、13週、26週という週足終値単純移動平均を採用してみることにしました。これらは、それぞれ1ヶ月、四半期、半年の期間に相当するものですが、果たして為替ではどうなのでしょう?

今回は週足ということで、検証にはある程度長期にわたるデータを使ってみようと思いますが、1971年1月まで遡り変動相場制移行前からの全週足データによる検証をしてみることとしましょう。35年分、1800週以上のデータとなりますが、普段使っている日足データが2001~2005年末で、5年 X 52週 X 5日 = 1300日 となりますから、データ数としては際立って多いということでもありません。

エントリーは、金曜NYクローズで売買シグナル(フラットも含め)が出た場合、月曜東京寄付でのエントリーとし、エグジットには上記売買ルール以外に、2円のストップロスを付け加えることとします。

パフォーマンス以外の点でも、歴史的に(?)面白い結果が出てきましたので、次回じっくりと見てみましょう。

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2006年5月 1日 (月)

チャートいろいろ(1)

日米の金利の話もマーケットを騒がせていますし、ゴールデンウィークですから、今回はちょっと趣向を変えて、日米の金利のチャートでも見てみましょう。金利の場合、為替のスポットと違い日々の変動は少ないので、月足チャートで長期間を眺めてみることにします。

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このチャートは、1992年1月から2006年4月まで約15年のドル円月足チャートに、米国はFFレート(下段緑色)を、日本は公定歩合(下段赤色)を併記してみたものです。また、中段の青い線で示されたレートは、FFレートと公定歩合の金利差です。

こうしてみると、この10年間、日本はゼロに近い(現在の翌日物金利が約ゼロなのは皆さん御存知の通り)金利が続いていますので、金利差とは言ってもほとんど米国の金利の変化によるものであることがわかります。

ところで、金利差によるドル買いという言葉がマーケットを支配して久しいですが、実際に金利差と為替のレートが平行に動いている時期というのは、そう多いものではありません。というよりも、こうして長期間を眺めてみると金利差で動いていると言えるのは2004年の年末からのごく短い期間だということがわかります。

さらに、バーナンキ議長の議会証言で、利上げを休止することもありうるとの発言に驚かれた方もいたようですが、過去のFRBの動きを見る限り、利上げにしても利下げにしても、微調整を続けてきたのが米国です。最近は利上げが続いていたとはいうものの、これもここ数年のこと。過去の利上げ局面を見ても、休止したり、利下げサイクルに入ったりと、動きが早いことがわかります。

チャートというのは、為替や金利に限らず過去の動きを俯瞰するのに便利なツールであると同時に、直近の出来事で作られてしまった先入観を無くすのにも役立ちますね。

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