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2006年4月25日 (火)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(18)

それでは、3日高値移動平均線を上抜けたら売り、3日安値移動平均線を下抜けたら買いというトレード手法に工夫を加えてみることにします。前回紹介した「究極のトレーディングガイド」(ちなみに、この本は私は好きな本のひとつです)でも応用として、10日移動平均線をトレンド指標とする手法が紹介されています。

つまり、短期的には逆張り戦略を取りますが、取引自体は10日移動平均線の傾きが示す中期的なトレンドに沿う方法ということになります。この手法に若干のアレンジ(10日移動平均線は中値移動平均とする)を加え、以下のようなトレード手法を考えます。

・買い=10日移動平均線が上向きで、終値が3日安値移動平均線を下回ったら、翌寄付で買い
・売り=10日移動平均線が下向きで、終値が3日高値移動平均線を上回ったら、翌寄付で売り

前回のチャートに10日中値移動平均線を追加し、上記の売買手法に沿ってエントリーの矢印(上向きは買い・下向きは売り)と、そのポジションによるペイントバー(ロングは緑・ショートは赤)を加えたいつものチャートです。今回はドル円・日足(2001年1月2日~2006年4月21日)を使いました。

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特にストップロスとストッププロフィットのルールは加えていませんが、トレンド指標が反転した時(10日移動平均線の傾きが転じた時)と反対側の移動平均線に達した時(ロングの時に高値が3日高値移動平均線を上回った時、ショートの時に安値が3日安値移動平均線を下回った時)にポジションを閉じています。

そして、これもいつもの損益グラフです。

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一時的にパフォーマンスが悪化している時期もありますが、思ったよりも好結果という印象ではないでしょうか。

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2006年4月24日 (月)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(17)

2本の移動平均線を使う場合、もっとも一般的な手法は2本の移動平均線のクロスであることは、今まで色々な例をあげて紹介してきました。今回は2本の移動平均線をチャネルとして使う方法について考えていきましょう。

少々乱暴な説明ですが、チャネルとは、チャートの上下に何らかのルールに基づいて線を引き、その上下の線の間に値動きがおさまるような形にしたものと言うことができます。

移動平均線を使ったチャネルとしては、エンベロープ(例:5日移動平均線の上下1パーセントに平行に移動平均線を引いたもの)やボリンジャーバンド(例:20日移動平均線の上下に標準偏差を利用した線を引いたもの)が有名です。

しかし、エンベロープやボリンジャーバンドのように移動平均線に加工をしないチャネルもあります。例えば、「究極のトレーディングガイド」(パンローリング)のチャネル・トレード手法に紹介されているような、3日高値移動平均線と3日安値移動平均線によるチャネルがあります。

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図をご覧になればわかりますが、この方法は単に過去3日の高値移動平均線と安値移動平均線の2本の線をチャートに重ねただけのものです。

このチャネルの場合、上下の移動平均線の間に値動きがおさまるという前提ですから、3日高値移動平均線を上抜けたクローズでは売り、3日安値移動平均線を下抜けたクローズでは買いといったトレード手法が思い浮かびます。

次回は、このトレード手法にもう一工夫加えてみることにしましょう。

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2006年4月18日 (火)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(16)

さて、ユーロ円・日足における4日EMAとDMA(4日EMAの2日先行)のクロスによるパフォーマンスを見てみましょう。この場合のクロスとは、赤いEMAが青いDMAを下から上に(買い)、あるいは上から下に(売り)クロスすることを意味します。つまり、EMAが短期移動平均線の役割を、DMAが長期移動平均線の役割を持っていると考えてください。

ユーロ円でもドル円の時と同様に、2001年1月~ブログ執筆時の前週金曜日(今回は4月14日)までのデータを使うことにします。そして、売買シグナルもいつも同様、クロスした翌日の東京寄付でエントリーです。

今回は、初めからMAE(最大逆行幅)チャートを使いストップロスを60銭、MFE(最大順行幅)チャートを使いストッププロフィットを1円50銭と決定したルールも加えました。(どちらもトレーリングはせず、エントリーレートからのストップ幅)

それでは、売買シグナルとバーをペイント(ユーロ・ロング=緑色、ユーロ・ショート=赤色)したチャートをご覧ください。ロング=買い持ち、ショート=売り持ちという用語はOKですね?

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こうして見ると、ストップロス幅、ストッププロフィット幅とも少ないため、全般にポジション保持期間が短く、その日の内にポジションを閉じている(同じバーの上下に矢印がある)例も見受けられます。この方法による過去5年強のパフォーマンスは以下の通りとなりました。

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いかがですか?予想よりかなり高いパフォーマンスになっているのではないでしょうか。
2本の移動平均線のクロスを考える場合、いわゆるDMA(Dual Moving Average=2本の線の期間を短期、長期とする従来の方法)だけでなく、今回のDMA(Displaced Moving Average=同じ期間の移動平均線をずらす方法)も有効であるという紹介でした。

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2006年4月17日 (月)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(15)

移動平均線シリーズは、いったん区切ろうと思っていましたが、ご要望にお応えして(?)更にマニアックな路線を突っ走っていきましょう。先日も知り合いから「ここのブログはかなりマニアックですよねぇ・・」と感想をいただきましたが、一般の方からすればテクニカル分析の世界は多かれ少なかれマニアックな世界かと思います。ひとりくらいマニアック路線がいても良いでしょう。

ということで、今回のテーマは「DMA」です。"Dual Moving Average"(2本の移動平均線)もDMAと略されますが、今回のDMAは"Displaced Moving Average"(ずらした移動平均線)です。Displaced(ずらした)手法でもっとも有名なのは、一目均衡表でしょうね。遅行スパンは後ろに(過去に)ずらしていますし、先行スパンは前に(未来に)ずらしています。

また、移動平均線を先行させる手法で比較的有名なのはディナポリかと思います。例えば、ディナポリの3X3は3日単純移動平均線を3日先行させたものに他なりません。

今回はこのDMAの先行させる手法について考えていきましょう。まずは、チャートをご覧ください。

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今回のチャートはユーロ円・日足に4日指数平滑移動平均線(以下、EMA)を2本重ねたものとなっています。赤い線は通常の4日EMA、青い線が4日EMAを2日先行させたものとなっています。

こうして、まずチャートだけを見てどのような感想を持たれましたか?

全く同じ移動平均線をずらすことに意味があるのかと思う方もいるでしょうし、あるいは、赤い線と青い線のクロスを見て結構いいかもしれないと思う方もいるでしょう。次回はこのDMAによるパフォーマンスがどんなものなのかを実際に見てみましょう。

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2006年4月14日 (金)

星占いと占星術

占い関連のテーマがほとんど出てこないので、今回は星占いと占星術の違いについて書いておきますね。

「何座生まれですか?」と聞かれた場合、おそらくほとんどの方が答えられるのではないでしょうか。この「○○座」っていったい何なんでしょう?これについてきちんと答えられる方は逆にあまりいないのではないかと思います。

たとえば、誕生日が9月26日だとしたら何座でしょう?天秤座、とすぐに答えが出てくる方は星占いには詳しいですね。ところが、魚座も正解、乙女座も正解、蟹座も正解、と書くと「?」となりますか?実はこれらも正解なんです。

星占いでは太陽の位置のみを○○座と呼びますが、占星術では太陽だけでなく月も、水星も金星も火星も・・・、ぜーんぶ使うのです。ですから先ほどの魚座というのは月の位置、乙女座というのは水星と金星の位置、蟹座というのは火星の位置ということになります。通常、太陽、月、8つの惑星(水星~冥王星)、その他の特定のポイント等、十数個の位置を使い、更にそれぞれがどのようになっているかを見ていく、これが占星術です。

太陽だけでしたら、毎年ほぼ同じ位置になりますが、こうして多くの位置を見ていくと分単位まで全く同じ年月日に生まれない限り、全て同じということはありえません。現在流行っている星占いは、簡易的に分けることができるというイージーさが受けて始まった太陽占星術というものです。

また。○○座というと空にある星座を思い浮かべる人が多いかと思いますが、これも正確には違います。空にある星座の名前を借りて、春分の日の太陽の位置から正確に30度毎に区切った度数の位置に順番に牡羊座、牡牛座、・・・、魚座という町名を付けたものというイメージです。

ですから、英語では空にある星座は「コンステレイション」、占星術で使う星座は「サイン」と呼び、名称が異なります。天秤座生まれでなく、天秤サイン生まれといった感じですね。

ちなみに、太陽が天秤サインで月が魚サインであれば、社交的で何事にも感動するタイプ、実は内気なところもあって時に自身の意思をうまく出せないという傾向になるわけです。

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2006年4月12日 (水)

為替におけるテクニカル分析の難しさ(3)

そして、同じ分析手法であるにもかかわらず、複数の計算方法がある問題です。

この問題は為替に限らず、どのプロダクトにもあてはまることですが、以前RSIの2日目以降の計算、あるいはストキャスティクスの%Dの求め方で質問が出ましたので、今回書いておこうと思いました。

ここでは、ストキャスティクスの%Dの計算方法を例に取ってみましょう。

%Dの計算方法としては、パラメータを5日(%Kの期間)と3日(%Dの期間)とした場合、

Aの方法:
(終値-過去5日間最安値)の3日間の合計÷(過去5日間最高値-過去5日間最安値)の3日間の合計×100

Bの方法:
%Kの3日単純移動平均

の二通りの計算方法があります。Aのほうをより多く見かけるのではないかと思いますが、私が持っているテクニカル分析本でも統一されてはいませんし、チャートツールでもおそらく両者があるものと思われます。

ちなみに私がメインに使っているチャートツールでは、Bが採用されており、私自身がAの計算方法を見慣れていたせいか、最初はおやっ?っと思いました。しかし、そもそも二通りの計算方法があるということは、両者にそれほど大きな差異は無いということでもあります。果たして、Aの方法とBの方法でどの程度の違いが出てくるのかを実際に目で見て確かめてください。

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いつものドル円日足チャートです。中段にチャートツールの規定値であるBの方法による%D(緑色のライン)が、下段に私が自分で組み込んだAの方法による%D(同)が描いてあります。こうして並べてみると、ごく細かな差異はあるものの全体としては、あまり違いが無いということがわかるかと思います。

特定の分析手法で複数の計算方法が存在する場合、実際にはそれほど大きな影響は出てこないというのが実際に比較してみての実感です。今回の問題についても、あまり細かいことにこだわらず、自身のチャートが採用している計算方法を利用し、分析することに時間をかけたほうがよい、というのが私の考えです。

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2006年4月 6日 (木)

為替におけるテクニカル分析の難しさ(2)

次はレートについての問題です。

取引レートも為替におけるテクニカル分析を難しくしている要素のひとつですね。取引時間と同様、為替は取引所があるわけではありませんので、取引業者によりレートが異なりますし、一日のレンジ(安値~高値)も微妙に違っています。

これは個人の取引に限らず、銀行間のインターバンクレートでも言えることです。ブローカーによって取引レートが違うことは不思議ではありませんし、レンジが微妙に違うこともしばしば起こりうることです。特に値動きが激しい際の最高値、最安値には違いが出やすくなりますが、それがストップロスに絡んだりしてくると、わかっていてもなかなか納得しにくいですよね。え、そんなレート本当に付いたの?って。

また、テクニカル分析においても取引時間同様、取引レートの問題が出てきます。最近では、多様な通貨ペアの多様な時間枠のチャートを出せるツールが数多く存在していますが、採用する取引レートによってチャートのバーの長さが微妙に異なってきます。特にチャートの場合、ビッドレートを採用しているケースが多いため、その時のスプレッドによっては違いが顕著でしょう。

私自身、メインのチャートツール(A)以外にサブのチャートツール(B)を使っていますが、どちらも微妙にレートが違うのは日常茶飯事です。一例として4月5日のドル円時間足チャートで比べてみますと、以下のような違いがありました。(それぞれ、OHLCの四本値)

午前9時~10時 A117.45 117.49 117.23 117.39
       B117.44 117.50 117.23 117.37

午後9時~10時 A117.40 117.57 117.31 117.43
       B117.40 117.58 117.30 117.44

こうして見ても、1銭程度の違いは頻繁に起きていそうなことは容易に想像がつきます。取引所取引であれば、同じレートで取引が行われているわけですから、そうした悩みも無いだろうということになりますが、これも前回同様に極端に気にする必要は無いと考えます。もちろん、わずかな違いで結果が違ってくることもありますが、ここでの1~2ポイントの差は大きな流れの中では、それほど大きな影響を与えないというのが実感です。

実際に2つの会社のドル円取引レートを用いて、同じ分析手法で同じ期間バックテストをしてみたことがありますが、それほど目立った違いはありませんでした。ですから、チャートで使われている取引レートについても、あまり細かいことにはこだわらず、自身が使っているチャートによる分析で問題ないというのが私の考えです。

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2006年4月 5日 (水)

為替におけるテクニカル分析の難しさ(1)

今回から為替におけるテクニカル分析の難しさと題して、皆が一度は悩むであろう取引時間と取引レートの違いについて書いておきます。今回は取引時間について。

2月28日のコメント欄でもこの取引時間についての話題が出てきました。私が『私の採用する日足の取引時間(東京9時~NY17時)』と書いたことが発端ですが、取引業者のチャートを何気なく使っていると果たして一日の始まりはいつ?終わりは?と疑問を持つことになります。

何しろ為替の場合、日本時間で言うと月曜の明け方から土曜日の朝まで連続して取引が行われていますので、n分足、n時間足といった日中足ならばともかく、日足となるとどこかで人為的に区切らないかぎり、4本値の寄付と終値が決定できません。月曜の明け方はウェリントン市場の始まり、土曜の朝はニューヨーク市場の終わりということを考えると『東京7時~NY17時』というのも、それなりに理にかなってはいます。

しかし、現実問題としてNZにも米国にも夏時間があり、米国を例にするとNY17時は冬時間だと東京7時、夏時間だと東京6時となります。本来ならば、季節によって終値の時間が違うというのも妙な話ですから、東京6時~翌東京6時とすれば夏も冬も「24時間X5日間」の日足が作れるわけですが、実際には各取引業者によって微妙な違いがあり、こればかりは統一のしようがないと言えそうです。株式や先物のように取引時間がきっちりと決まっている取引所取引が羨ましく(?)思える人もいるかもしれませんね。

ところで、為替ディーラーには日々の自分の記録としてレート、ニュース、損益等を記している人が多いのですが、この「レート」については意外と東京9時~NY17時の時間帯を採用している人が多いのです。これも2月28日に書いたことですが、『東京~海外のレンジをチェックするのに・・シティバンクのインターバンクレンジのページがあり・・昔から東京9時を寄付として公表』というのが理由です。

長期間にわたってデータを蓄える場合、一貫性があったほうが良いという点については特に異論がないと思いますが、はるか以前に日銀が公式東京寄付レートを午前9時と定めていたことが、そもそもの9時寄付の理由と考えられますが、1980年代(あるいは1970年代?)頃から午前9時を東京寄付(=一日の寄付)としていた人にとっては、私も含めて今更変えるのもな、といった思いは強いかもしれません。

他にも、東京午前9時はGMT0時(今はUT0時というほうがメジャーか?)でキリがいいとか、NYで引けてから時間があるので、shステム売買のように翌寄付きでの売買をする際には十分に戦略を立てる時間があるといったメリットもあります。

ただ、ここでの1~2時間の差は大きな流れに乗っていく場合、それほど大きな影響は出てこないというのが実感です。ですから、あまり細かいことにはこだわらず、自身が使っているチャートを使って問題ないでしょう。

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