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2006年2月28日 (火)

ストッププロフィットについて(4)

(前回からのつづき)

そして、もっとも重要なのが青い線で示されるラインです。この青い線は仮に横軸の数字のストッププロフィットを置いたならば、右側縦軸の数字の最終結果になったはずであるということを示すラインです。

このMFEチャートでは、約3.00(約3円のストッププロフィット)と約4.00(約4円のストッププロフィット)の2ヶ所にピークがありますので、ここでは欲張らずに少ない数値のピーク約3.00を採用することとしましょう。ちょうど赤い矢印でしめされる場所となりますが、このことから、約3円のストッププロフィットを置いたとすれば、累積損益はプラス29(仮に100万ユーロの取引をした場合には2900万円のプラス)になったということがわかるのです。

それでは、実際に前回の取引手法にエグジットルール2を加えた最終形としましょう。

= = Entry Rule = =

*スワップ金利狙いでユーロ買いのみ

「6日中値移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら翌日寄付でユーロ買い」

= = Exit Rule 1 = =

*ユーロ下落リスクを避けるためトレーリングストップ

「過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とし、買った日の安値からストップロス幅以上ユーロが売られた場合、ユーロ買いポジションを仕切る」

「含み益を無駄にしないよう、日々トレーリングする。ユーロが上昇すれば、その上昇した安値から過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とする」

= = Exit Rule 2 = =

*収益カーブが安定する目標収益を設定

「ストッププロフィットを3円とする」

= = = = = = = = = =

さて、いつもの取引チャートと損益グラフを示します。

Blog_171 Blog_171b

いかがでしょうか。

この手法でも前半の収益カーブは増加率という点から納得できるものではありませんが、少なくとも損失を抑えることと、累積損益を改善させるという目的は十分に達成できていることがおわかりいただけるかと思います。

こうした手法は、最適化(オプティマイズ、カーブフィッティングという)と呼ばれ、実際にはあまりやりすぎると良くないのも事実です。というのも、最適な数値は、年により、期間により当然異なってくるからです。

しかしながら、テクニカル分析のパラメータ(何日の移動平均を使うか、等)における最適化と異なり、収益目標としてMFEチャートを用いることは、資金管理の観点からは意義のあることです。ツールが無いとなかなか実践するのは難しいですが、こうした考え方があるのだということは知っておいて欲しいと思います。

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2006年2月27日 (月)

ストッププロフィットについて(3)

今回はエグジットルール2としてストッププロフィットを付け加えることを考えます。おそらく、日本ではあまり目にすることの無いチャートも登場しますが、丁寧に説明していきたいと思いますのでわかるまで何度も読み返してみてください。それでもわからない時は遠慮なく質問してください。

このブログに今まで書いてきたこと、そして今後も延々と(?)書いていくことをきっちりと理解できれば、皆さんのトレーディングに対する考え方と資金管理に対する考え方は下手なプロよりよっぽど上だと思います。金融機関で取引をしているからすごいというようなことは決してありません。私は自分のお金を使って相場に対峙している個人投資家の意識のほうがはるかに高いと思うのです。

前置きが長くなってしまいました。

それでは、どのようなストッププロフィットの考え方が正しいのでしょうか?ストップロス同様に過去3日間のレンジを使ったストッププロフィットはどうかと思われた方、それも正解です。今回の取引手法ではストッププロフィットにストップロスと同じ手法を取り入れることで急激にパフォーマンスは良くなります。しかし、今回は違ったアプローチでストッププロフィットのレベルを決定する方法について説明していきます。

まずは、下のチャートをご覧ください。

Blog_16

これは、MFEチャートというものです。MFEとは"Maximum Favorable Excursion"の略ですが、日本語では最大順行幅と訳されます。いまひとつ訳としてピンと来ないのでそのままMFEチャートという名称を使います。

このグラフには多くの情報が示されていますが、情報の基となっているのは前回設定した取引手法の各損益です。赤い四角(□)で示される点は、最終的にマイナスになった取引を示し、緑色の丸(○)で示される点は、最終的にプラスになった取引を示します。

そして、左側縦軸の数字は最終結果としての各損益、つまり赤い四角の場合は損失額を、緑色の丸の場合は収益額を示しています。また下側横軸の数字は各取引がエントリー後にもっとも収益が伸びた際の収益額を示しています。MFEチャートの意味はここから来ています。つまり、最終的にプラスあるいはマイナスにかかわらず、各取引が潜在的に持っていた収益額、最大順行幅を知るためのチャートです。

一例として、黒い矢印のあたりをご覧ください。ここには赤い四角も緑の丸も存在していますが、ここは横軸の数字が0.75となっていますので、仮に100万ユーロの取引をした場合には最大75万円の含み益があったということを示し、片やプラス75万円(緑色の○)、片やマイナス75万円(赤い□)の結果に終わったということがわかります。

(次回につづく)

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2006年2月24日 (金)

ストッププロフィットについて(2)

それでは、エグジットルール1としてストップロスを付け加えてみましょう。

= = Entry Rule = =

*スワップ金利狙いでユーロ買いのみ

「6日中値移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら翌日寄付でユーロ買い」

= = Exit Rule 1 = =

*ユーロ下落リスクを避けるためトレーリングストップ

「過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とし、買った日の安値からストップロス幅以上ユーロが売られた場合、ユーロ買いポジションを仕切る」

「含み益を無駄にしないよう、日々トレーリングする。ユーロが上昇すれば、その上昇した安値から過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とする」

= = = = = = = = = =

これで、移動平均線・骨までシリーズ第6回のドル円の手法と同じになりましたね。パフォーマンスがどうなったのかを見てみましょう。

Blog_151 Blog_151b

前回よりはましになったものの、前半の損益グラフはとても許容できるようなものではありません。前回あれほど有効だったストップロスを採用しているにもかかわらず、このパフォーマンス・・何かが足りないということです。

そこで、次回はエグジットルール2としてストッププロフィットを付け加えることを考えてみましょう。ようやく、本題にたどりつきました。

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ストッププロフィットについて(1)

今回から少々妙なテーマで進めます。

「ストッププロフィット」?? 本来ならばテイクプロイットと言うべきでしょう。いままで、ストップロスの話をしてまいりましたが、本来ならばストップロスもストッププロフィット(テイクプロフィット)も同じ土俵の話です。

つまり、ポジションを作るエントリー(Entry、入口)に対して、ポジションを閉じるエグジット(Exit、出口)は、それがプラスであろうがマイナスであろうが、ポジションを作る時点でどこで閉じるかが決まっていることが理想であり、こうしたルールを守っていれば、取引撤退という憂き目は見ないで済むわけです。もちろん、これが全てというわけではありませんが、非常に重要なポイントです。

そこで、このことをより深く考えていくために、移動平均線・骨までシリーズ第6回の手法をユーロ円にあてはめて話を進めていくことにします。まずは、エントリー・ルールです。

= = Entry Rule = =

*スワップ金利狙いでユーロ買いのみ

「6日中値移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら翌日寄付でユーロ買い」

= = = = = = = = = =

もう、具体的な説明は不要でしょう。まずは、ストップロスの大切さを認識するため、このエントリールールだけでエグジットルールの無い売買結果を見てみましょう。期間はドル円と同じく2001年の年初から今週初めまでとなっています。こちらも見慣れた取引チャートと損益グラフですから説明はいりませんよね?

Blog_141 Blog_141b

直近の取引チャートを見ている限りではそれほど悪くなさそうにも見えますが、損益グラフを見る限りにおいては、やらないほうがいいとしか言えません。これは、結構重要なことなのですが、テクニカル分析を使う場合はもちろんのこと、そうでない場合でも、きちんとしたエグジット・ルールがあるかないかで、結果は180度異なる場合があるということを知って欲しいと思います。

エントリー・ルールを生かすも殺すもエグジット・ルール次第ということです。

次回はここに、エグジットルール1としてストップロスを付け加えるところからスタートします。

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2006年2月21日 (火)

「私にとっての占い」(2)

まったく占いの話が出てこないのもブログタイトルに反するので・・という訳でもないのですが、今回は「私にとっての占い」の話の続きとなります。

金融占星術との出会いについてでしたね。1993年、アークヒルズ(バンク・オブ・アメリカ東京支店)にいた私は海外の金融占星術系のコメントにひょっとしたらという考えはあったのですが、それよりも遡ること数年、時折メディアで目にする金融占星術のコメントには正直、首をかしげていた時期も当然ありました。だいたい、そんなもので相場がわかる訳がないんじゃないか?現在の私がたまに言われる質問、本気ですか?と。

ところが、相場に携わったことがある人ならばわかっていただけると思うのですが、時に何故なんだろう、目に見えないものがマーケットを動かしているんじゃないか?そんな気になる時があるものです。そうした時に、金融占星術のコメントにおやっ?と思うことが何度かあったということになります。当時はまだ"Financial Astrology"という言い方しか無かったように思いますが、相場占星術という訳がぴんと来なかった私は「金融占星術」という言い方を使っていました。

そして、そんな中で出会ったのが、小曽根秋男氏の「運命を把握するパソコン占星学入門」でした。始めは占星術のシンボリックな体系や記号に戸惑いながらも必死に独学を重ね1年後には、ある程度使いこなせるようになり始めていたのです。今でこそ、PCを使い比較的簡単にリサーチも出来ますが、当時はそんなことが出来るわけも無く1985年~1994年の10年間のドル円やドルマルクの値動きとアスペクト(天体の位置関係と思ってください)とのにらめっこ、ついには部下まで使い徹底的に調べ上げたものでした。

その後、少しずつ改良を重ね、1997年からは「アストロ・カレンダー」(http://homepage1.nifty.com/yy/Astro/)という名称で為替の値動きについて各年のカレンダーを発表するに至っていますが、おそらく、それなりに参考になる仕上がりになっているのではないかと思っております。

さらに、2001年8月には株価の買い時、売り時と天体の位置関係に関する著書をVOICEから出したのですが、まさか自分が金融占星術の本を書くことになろうとは思いもよりませんでした。現在は重版としてパンローリングより「金融占星術入門」と改題して出ておりますので、興味のある方は書店で手にとっていただければ幸いです。ただ、英語よりもよっぽど外国語だという評が多いです・・

こうして、かれこれ12年ほど占星術、そして金融占星術の研究を続けておりますが、相場同様なかなか奥が深い世界で相変わらず頭を悩ませつつ、楽しみを与えてくれるなぁ、というのが実感です。軽めな金融占星術の話として先月"FOREX RADIO"(http://www.forexradio.net/radio.php?ID=182)でも取り留めのない話をしてますので、そちらも聴いてみてください。

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2006年2月14日 (火)

ストップロスについて(3)

前回のストップロスの話の続きです。

ようやく過去3日間のレンジを利用したストップ幅の計算にたどりつきましたが、3日間のレンジに着目するストップのことをここでは「3バー・ストップ」(過去3日間のバーチャートを参照するストップロスの意)と呼ぶことにしましょう。ところが、過去3日間のレンジに注目したストップにもいくつかの種類があります。

最初に登場すべきは過去3日間の高値安値を抜けるストップでしょう。いわゆる「3バー・ストップ」です。これは当日を含めない過去3日間の高値、あるいは安値を抜けた時点でポジションを切るストップロスを言います。

これを移動平均線・骨までシリーズ第6回の手法にあてはめると以下のようになります。

= = = = = = = = = =

*スワップ金利狙いでドル買いのみ

「6日中値移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら翌日の寄付でドル買い」

*ドル下落リスクを避けるためトレーリングストップ

「過去3日間の安値を抜けてドルが売られた場合、ドル買いポジションを仕切る」

「含み益を無駄にしないよう、日々トレーリングする。ドルが上昇すれば、その上昇にあわせた過去3日間の安値をストップロスとする」

= = = = = = = = = =

オリジナルのストップロスに較べるとはるかにシンプルですね。既にお気づきかと思いますが、オリジナルの「3バーレンジ・ストップ」(過去3日間のバーチャートの値幅を参照するストップロスの意)は、今回紹介しているストップロスの中でもっとも複雑なものだったのでした。いきなり複雑な手法から始まって、うっ・・となられた方、ごめんなさい。ストップロスも奥が深いんだと強烈な印象を与えたかったということでご容赦ください。

さて、話を戻して「3バー・ストップ」です。こちらは、それほど難しい考え方ではありませんので、1月18日の寄付でドル買いポジションを115.59で作ったところから話を始めましょう。「当日を含めず」過去3日間の安値ですから、1月18日のストップは113.86、1月19日のストップも113.86です。1月20日になると当日を含めない過去3日間の安値が114.57に上昇しました。そして23日にこの114.57が付くこととなり、ここで18日のポジションはジエンドです。以下に、ストップロスを計算するための1月13日以降のレンジを書き抜いておきますので参考にしてください。

dd-mmm-yy open    high    low    close   stop(3days low)
13-Jan-06 114.60  114.80  114.15  114.17  a
16-Jan-06 113.87  115.12  113.86  114.96  b
17-Jan-06 115.09  115.94  114.57  115.48  c
18-Jan-06 <115.59> 115.90  114.80  115.24  d 113.86(a,b,cの内、b)
19-Jan-06 115.30  115.58  114.93  115.41  e 113.86(b,c,dの内、b)
20-Jan-06 115.53  115.68  114.96  115.28  f 114.57(c,d,eの内、c)
23-Jan-06 115.16  115.31 <114.15> 114.42

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2006年2月13日 (月)

ストップロスについて(2)

今回もストップロス・オーダーの話です。ストップロスの置き方(ストップ幅の計算方法)には様々なものがありますが、広くどのようなプロダクトにも使える代表的なものとして、単純な値幅によるストップロスがあります。

これは「ティック・ストップ」というもので、たとえばドル円で1円(100銭)とか、ユーロドルで100ポイントというように、最小ティックの100倍といったような値幅を基準にしたストップ幅の計算方法です。おそらくストップロスというとこれしかないと思われている方も多いくらい有名なものでしょう。

この方法は、わかりやすいということがありますが、具体的に何ティックにすればいいのか(ドル円のストップ幅は何銭?)となると、なかなか難しいものがあります。また、ドル円とユーロドルが同じ値幅ではないはずですし、同じ対円でもドル円とポンド円が同じ値幅ではないであろうことは想像に難くないでしょう。単にいくら損をしたら切るという発想が間違いであるとは言いませんが、ストップロスの概念としてわかりやすい反面、ストップ幅という視点からは難しいものがあります。

次にわかりやすいストップとしては「パーセント・ストップ」があります。これは名前のとおり、そのプロダクトの価格の何%かの値幅をストップ幅にするというものです。たとえば、2月10日の終値を基準に1%のストップ幅を求めると、ドル円は118ティック(1円18銭=117.85 X 1%)、ユーロドルは119ティック(119ポイント=1.1906 X 1%)、ユーロ円は140ティック(1円40銭=140.32 X 1%)という具合です。

この方法は、日々の変動により同じ1%でもストップ幅が変わってしまいますが、プロダクトの価格の大小に関係なくパーセントで決められるというメリットはあります。しかし、ティック・ストップ同様にストップ幅を何パーセントにすればいいのか?というと悩ましいものがあります。実際に、な、悩ましい・・と思う人も多いはずです。

そこで、視点を直近の値幅を基準に考えたらという発想から、過去3日間あるいは過去5日間といった比較的短い期間のレンジを基準にストップ幅を求めるストップロス・オーダーが登場してくることになります。こうした手法はアメリカではそれなりにメジャーなものであると思われますが、日本よりも多くの個人投資家がいて、しかもシステム売買的な発想をする投資家が多い国ならではだと思います。

前回はいきなり具体的な話に入り、面食らった方もいらっしゃったのではないかと思いますので、こうした背景を説明した上で、3日間のレンジ(5日間でもいいのですが、ここでは3日間にしましょう)に注目したストップ幅の計算についてもう少し話を進めて行こうと思います。

移動平均の話はどうしたんだろう?と思われた方、こちらもまだまだ続くのですが、実際にはどれも個別の話として切り離せるものではありません。広く相場を考えるという観点からこれからも複数のテーマを平行して書いていきますので、よろしくおつきあいのほどを。

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2006年2月 9日 (木)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(7)

それでは取引の詳細を見て行きましょう。

今回の取引手法では「ドル買いしか取引しない」という点がもっとも重要なポイントとなっていることは前回コメントした通りです。現在、日本とアメリカの金利差はスワップ金利に該当する翌日物金利でさえ4.5%近くに達しており、為替保証金取引のようにレバレッジを有効に使える環境下ではドル買いポジションとドル売りポジションを同じ土俵で考えることに無理があると思うのは、ごく普通の発想であると思います。

そこで今回の取引手法では、このスワップ金利を最大限に利用して実体以上のパフォーマンスをたたき出すことを念頭に取引ルールを設定することにしました。損益の推移を見る限りでは、右肩上がりではあるもののある程度のドローダウン(収益ピークからの落ち込み幅)があることも事実です。以下に2001年以降の各年ごとの損益と通算の損益を毎回100万ドル取引したものとして書き出してみましょう。

            通算
 2001年 1097.3万円  1097.3万円
 2002年  809.4万円  1906.7万円
 2003年 -279.7万円  1627.0万円
 2004年  661.0万円  2288.0万円
 2005年  453.7万円  2741.7万円
 2006年  258.0万円  2999.7万円(2月7日まで)

こうしてみると、2003年単年ではマイナスになっているものの順調に売買益を積み上げていることがわかります。

さらに、スワップ金利を考慮すると2001年以降2月7日までの合計で598.2万円の金利収入(翌日物ドル金利をポジション保有期間にあわせて計算)となり、下の図のような損益グラフになります。

Blog_101

2月7日に93回目の取引を閉じた段階での損益は、売買益2999.7万円 + スワップ金利598.2万円の3597.9万円です。(グラフ中赤い部分が売買益、水色部分がスワップ金利)

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2006年2月 6日 (月)

ストップロスについて(1)

前回の話を続ける前に「ストップロス」についての話をしましょう。

ストップロスは損失確定の逆指値注文(例:50銭逆方向に動いたら損切る等)という認識が一般的かと思いますが、トレーリング(一日が終わった段階、あるいはザラ場中に一定のルールに基づいて注文の水準を変えていく手法)と組み合わせることで、損切りに限定することなく、広くポジションの仕切り注文として有効な手法となります。

現在、話が進行中の移動平均線を使った取引手法でもトレーリング・ストップを利用しています。しかし、ここで使っているトレーリング・ストップは日本ではあまり一般的では無いようなので、少し丁寧に説明することにしました。まず、図をご覧下さい。

Blog_91

この図は現在紹介中の取引手法をエクセルで実践することを想定して作ってみたものです。今回はこの中の、J・K・L列に示されるストップロスの具体的な計算方法について説明することにします。

前回ストップロスのルールは「過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とし、買った水準からそれ以上ドルが売られた場合、ドル買いポジションを仕切る」というものでした。

まずストップロス幅を求めましょう。J列にレンジと書いてあるように、この列で日々のレンジ(高値-安値)を求め、K列でこのレンジの3日移動平均を計算します。このK列の値幅がストップロス幅ということになります。

1月17日の行を見るとH列で示されるようにドル買いシグナル(黄色のセル)が点灯しています。ですから、翌18日の寄付(東京午前9時)で成行のドル買いポジションを建てることになりました。この日のレートは115.59です。

いっぽうストップロス幅はドル買いシグナルが点灯した日に既に決まっています17日のK列を見るとストップロス幅は1円09銭です。このストップロス幅をその日の安値である114.57から引いてあげると113.48というレートが出ます。このL列のレートがストップロスレート(エグジット・ポイント)ということになるわけです。

次にトレーリングのルールです。「含み益を無駄にしないよう、日々トレーリングする。ドルが上昇すれば、その上昇したレートから過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とする」というルールですね。

18日に買い建ててからの安値の推移をご覧下さい。20日までは"higher low"、つまり安値が日々切り上がっています。ですから23日のストップロスレートは過去3日間のレンジ移動平均である82銭を安値114.96から引いた114.14ということになります。23日の安値はなんと114.15!わずか1銭差でセーフです。まさに首の皮1枚でつながったと胸をなでおろしましょう。

この114.15という安値は"lower low"、つまり前日の安値よりも下がっていまね。そこでトレーリングです。24日のストップロスは前日23日の安値114.15ではなく前々日20日の安値114.96を使います。この114.96から過去3日間のレンジ移動平均である84銭(こちらは素直に過去3日間です)を引いた114.12がストップロスになるのです。

図中では赤い字で示された安値が"lower low"となりますのでトレーリングの対象です。L列のストップロスレートも赤い字になっていますので、確認してみてください。

なお、スプレッドシートは以下のURLにアップしてありますので、必要に応じてご利用ください。
http://ascendant.jp/nfs/stop_point.xls

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2006年2月 1日 (水)

「移動平均線を骨までしゃぶる」(6)

前回登場した色々なレートによる移動平均線の内、今回は「中値移動平均線」による売買手法について考えてみることにしましょう。

「移動平均線を骨までしゃぶる」(1)でも紹介した「移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら買い、傾きが下向きに変化したら売り」という1本の移動平均線を使った売買手法を、今回はより短い日数の6日とし、更に次のようなルールにしてみます。

= = = = = = = = = =

*スワップ金利狙いでドル買いのみ

「6日中値移動平均線の傾きを見て、傾きが上向きに変化したら翌日の寄付でドル買い」

*ドル下落リスクを避けるためトレーリングストップ

「過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とし、買った水準からそれ以上ドルが売られた場合、ドル買いポジションを仕切る」

「含み益を無駄にしないよう、日々トレーリングする。ドルが上昇すれば、その上昇したレートから過去3日間のレンジの平均値をストップロス幅とする」

= = = = = = = = = =

この手法のメリットとして以下の点があげられます。

○6日間という短い期間を採用することで取引回数を増やすことができる。

○中値移動平均線を採用することで、NY市場の引け間際に起きる急な動きを緩和できる。
◎ドル売りポジションを除外することで、スワップ金利を受け取る取引のみできる。
 (これは、今回の取引手法の最大のメリットですね!)

○直近の値動きを勘案したストップロスを置くことで、機動的な取引ができる。

それでは、実際の売買がどのようなものになるのか2005年3月~先週のチャートと、2001年1月~先週の損益推移を眺めてみましょう。

Blog_81 Blog_81b

ちなみに、現在は115.59のドル買いポジション保持中、ストップロスは114.87でトレーリングをしています。

次回は、この手法につき更に深く掘り下げて考察していきます。

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